狂犬病は、ウイルスによって引き起こされる恐ろしい病気です。
このウイルスは、感染動物の唾液を介して人に感染します。
感染すると、神経系に影響を与え、死亡率はほぼ100%です。
狂犬病にかかった人の症状は?
狂犬病の初期症状は、風邪のような症状です。
- 発熱
- 頭痛
- 筋肉痛
- 悪寒
これらの症状が数日から1週間程度続いた後、狂犬病に特有の症状が現れます。
- 興奮
- 意識障害
- 錯乱
- 幻覚
- 恐水症(水を飲むことを恐れる症状)
- 恐風症(風を嫌う症状)
さらに、全身の麻痺やけいれん、不整脈などが起き、臓器に障害が生じて死に至ります。
狂犬病の診断は?
狂犬病の診断は、病歴と症状に基づいて行われます。
狂犬病の流行地域で動物に噛まれたかどうか、典型的な症状が出ているかどうかを確認します。
ただし、半数以上の場合は死後に診断が確定しているため、症状が出る前に診断することは困難です。
狂犬病の死亡率は?
狂犬病は致死率が非常に高く、ほぼ100%が死亡します。
発症を防ぐためには、ワクチン接種が効果的です。
狂犬病の治療は?
狂犬病は、一度発症すると効果的な治療法は存在せず、ほぼ100%の患者が死亡します。
感染動物に噛まれた場合、以下の対処法が重要です:
傷口の洗浄: 動物に噛まれたら、傷口を石けんと水でよく洗いましょう。
暴露後ワクチン接種: 発症を予防するために、感染の疑いがある場合は、すぐにワクチンを連続して接種します。特に狂犬病流行地域への長期滞在者には事前の接種がおすすめです。
狂犬病に感染した場合、早急な対応が必要です!
感染を防ぐために、ワクチン接種や予防策を行ないましょう。
狂犬病の予防方法は?
狂犬病は、日本国内では、1956年を最後に発生がありません。
しかし、世界の一部の地域ではまだ発生しているため、予防策が重要です。
犬の登録と予防注射: 狂犬病予防法に基づき、犬の所有者は犬を登録し、予防注射を受けさせることが義務付けられています。犬の登録と予防注射は狂犬病予防において重要な役割を果たします。
マイクロチップの装着: ブリーダーやペットショップで販売される犬や猫にはマイクロチップを装着し、環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」システムに情報を登録することが義務化されています。
海外渡航前の予防接種: 海外の狂犬病発生国を訪れる場合、事前に狂犬病ワクチンを接種しておくことが望ましいです。
狂犬病は死亡率が非常に高いため、予防接種を忘れないようにしましょう!
狂犬病に関連する情報と対策
令和2年5月19日、豊橋市内の医療機関から豊橋市保健所に狂犬病疑いの報告があり、国立感染症研究所へ遺伝子検査を依頼したところ、5月22日に狂犬病ウイルス陽性であると連絡がありました。経過や遺伝子解析の結果から、フィリピンで感染したと推定されます。
6月13日にお亡くなりになられたとの連絡が入院先の医療機関から豊橋市保健所にありましたのでお知らせします。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/42252.htm
このように海外から持ち込まれることはあるので、予防接種は欠かせません!
そして、狂犬病にかかった人やその家族は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
専門医による診断と治療が早急に行われることが重要です。
狂犬病は非常に恐ろしい病気ですが、予防接種や適切な対策を取ることで、感染のリスクを大幅に減らすことができます。
安全に過ごすために、狂犬病に関する情報をしっかりと理解し、予防策を実践しましょう!